5/5日から11日までNYに行ってきました。前回はオフシーズンを狙って寒い2月の NY でしたが、今回は時節も良いしと安心して行ったのですが、まだ寒い日もあり思わず Lower East Side で革ジャンを買ってしまいました。でも $50! と安い! この Orchard St. は革製品や鞄類の店が軒を連ねている所です。でもさすがに Rimowa はちょっと高かった。
さて、今回も良いJAZZをたくさん聴いてきました。
今日はそのことを書いてみたいと思います。現地に到着した木曜の夜は Jazz at Lincoln Center にまだオープンして間も無い "Dizzy's Club" で Marian McPartland Trio を聴きました。85才の Marian の演奏は重厚でハーモニーが特に素晴らしかった。肉体的な衰えは感じられますがそれを補ってあまりあるフレ−ズの重みを堪能出来ました。ゲストの Karrin Allyson の歌も CD よりダークな声でドラムとの掛け合いなんかに器楽的なフレーズも連発し、楽しめました。とても都会的な演奏です。さらに "Dizzy's Club" のステージの背景は本物の Manhattan の夜景なのですからますます豪華です。
Dizzy's Club翌日は Upper West Side にある "Smoke" で Larry Willis Trio を聴きました。
bass は Buster Williams,drum は Lewis Nash の予定だったのが Al Foster に代わっていました。 NY で活躍中の drum の田井中さんから伺った話だと、彼が渡米した直後 Philly Joe Jones についているころ間近で聴いた Larry Willis はまさに Wynton Kelly のようだったそうです。今はそんな演奏をするピアニストは NY にもいないそうです。その日の Larry Willis はどちらかというとモードスタイル寄りの演奏だったと思います。それでも黒人3人の演奏をしっかり聴くと気分はすっかり 'Oh,Yeah!'
帰りがけホテルから近いという事でもう一軒 "Birdland" へ。
John Pizzarelli の Quartet でした。これは自分的には NG! 疲れもあって半分くらいは寝てしまった。 Jazz Club にいるとは思えず、どこかの Pub かなんかにいるよう。でも周りを見渡すと白人の年配のお客さん達は楽しんでいました。自分にとっては違っても色んな Jazz が演奏されているということも NY のいいところですね。
(^O^;)
翌日、土曜日は Murray Hill にある "Kitano Hotel Jazz Lounge" へ Don Friedman Trio を聴きに行きました。 70th Birthday Celebration と題して3日間の出演の2日目でした。
Don Friedman は最近精力的な活動をしているようで私が知っているだけでも 2002 年以降に3枚の Trio Album と Charles McPherson(as) との Duo を発表しています。
"Kitano Hotel" の春日さんは Don のことを今や NY で5本の指に入るピアニストだと絶賛してました。
タッチは流麗で CD で聴く以上にフレ−ズが滑らかな演奏でした。私的には綺麗過ぎて刺激が足りないのですが、 1962 年の Circle Waltz 以降、決して陽の当たる所ばかりでなく歩んできた彼の事を思うと頭の下がる思いです。そういった意味でも目標とすべき偉大なピアニストだと思います。来月には来日するという事で、やはり同じコンサートで来日する Cedar Walton もご夫人と一緒に聴きに来ていました。彼ら二人のご夫人同士も親友のようで、偉大なピアニストを支え続けてきたお二人にも何故か感謝したくなる思いがしました。
with Don Friedman Trio日曜日は昼間ぶらぶらしていた Greenwich Village にある "Garage" に夜は田井中さんの案内で出かけました。 weekday はその店で働いているという白人の青年がその夜の Vocal です。彼の歌もとても良かったのですが、その夜の Trio が素晴らしかった。
その黒人ピアニストは、以前日野さん (tp) のグループにもいたそうなのですが名前を忘れてしまいました。間が絶妙でタッチがすごくいいんです。歌い方がまさに Wynton Kelly のようで少し聴いただけですぐ好きになれるピアニストでした。実は昼間もそこで別の白人のピアニストを聞いたのですがとても同じ楽器を演奏しているとは思えないくらい違った。今回 NY で聴いた何人かのピアニストの中で、私的には一番好きなピアニストでした。
この後、もう一回聴きたいという気持ちを引きずりながら Jam Session をやっている "Fat Cat" に向かいました。ここはあの有名な "Smalls" のオーナーが新しく始めた Jazz Club です。この夜のピアニストは Sacha Perry 。 Barry Harris と同じタッチで弾く人です。まだ35才ですが、こうして Be Bop,Hard Bop の伝統は引き継がれていくのではないかと思い嬉しくなりました。演奏される曲も音も雰囲気も最高でした。
私も参加させてもらい "How High The Moon" と "Polka Dots And Moonbeams" を演奏しました。 "How High The Moon" の途中で "Luminescence" を引用したら bassistに受けたようで、終わってお互いに挨拶をしたら塩田さんでした。お会いするのは初めてでしたが、私はお名前だけは存じておりましたのでそう話しますとNYに来て3年くらいになるという事でした。すっかり楽しんでホテルに帰るともう朝の4時。ウ〜ン、 "I Didn't Know What Time It Was"
Fat Cat月曜日は Paul West (b),Kazue 夫妻とまたも "Smoke"で待ち合わせ。地下鉄の1,9に乗る所を C に乗ってしまったため Central Park West から Broadway まで歩く羽目に。これが思ったより距離があってまたもや約束の時間に遅れてしまった。実は昨年のNYでも彼等との待ち合わせに遅れてしまった実績があるので今回は気を付けたいと思ったのですが、またやってしまった。でもいつも優しいご夫妻は暖かく許してくれるのです。
この夜の "Smoke" は John Farnsworth(ts) というリーダーの Quintet がホストバンドの Jam Session 。Kazue さんによると tp は Eddie Henderson だということで、私は全員知らない人ばかりでした。(bass の John Webber だけは昨年 Jimmy Cobb のバンドで聴いたことがあった) 演奏は圧倒的なパワーとテクニック。曲は "Lotus Blossom"や聞覚えのある Bop Tune もあるのですが、中身はモードスタイルなので今一つ入ってきません。1時間ばかりの Quintet の演奏が終わって Jam Session は "Stablemates" からスタートしたのですが 、同じようなモードスタイルで演奏が続きます。 Jam Session といえどもパワフル、テクニカルな演奏で入って一緒にやれそうもなくその後少し聴いて帰る事になりました。 Paul さんは「楽しめなかったか?」と心配そうでしたが、私としてはいつも気を使ってもらってかえって恐縮してしまいます。この夜は満席で Jam Session といえども演る人よりも聴く人の方が多い感じ、東京でたまに行く Session とは大分雰囲気が違いました。NY の人は Jam Session も聴いて楽しんでいるんですね。
Paul 夫妻から明日 Barry Harris の Workshop があるということを教えて頂き、ホテルに送って下さる道すがらその場所まで親切に案内して教えて下さいました。
翌日は今回の NY の最後の夜だし、意気揚々とその Lincoln Square Neighborhood Community Center まで出かけたのですが、なんとその日は「中止!また来週きて下さい。」来週はもう居ないのに、ガッカリ、残念でした。
NY はこの思い残した事があるおかげでまた近いうちに訪れなければいけない場所になってしまいました。